梼原町には間伐時に生じる未利用材や根元材などを原料にし、固形燃料の木質ペレットを製造する工場があります。
ペレットは熱量を一定に保つことができる燃料として近年注目されている燃料で、薪や炭などと比べて安定した供給が可能なうえ、運搬性にも優れるというメリットをもっています。生産されたペレットはペレットストーブやペレット炊き冷暖房機の燃料として利用されています。循環型社会を目指す梼原町らしい取り組みといえます。
木質バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性資源(化石燃料は除く)のことで、木材からなるもの。木質バイオマスは石油などの化石燃料とは違い、循環的に利用できるエネルギー源で、二酸化炭素の追加的な派生を抑えることができる地球環境にやさしいエネルギーとして期待されています。
ペレットの原料には、利用の難しい間伐材や端コロといわれる林地残材が使われます。従来は未利用資源として廃棄されていたものが、エネルギー源として新たな価値を与えられることになるのです。